身体は、あなたに毎日メッセージを送っています

「しっかり寝たはずなのに、疲れが取れない。」 

「肩や首が、いつも重たい。」 

「最近、なぜだかイライラしやすい。」

そんな身体や心の小さな変化、感じていませんか。

忙しい毎日を過ごしていると、私たちはつい、 「年齢のせいだから、仕方ない。」 「もう少し頑張れば、乗り越えられる。」 と、自分の不調を後回しにしてしまいがちです。

でも、その不調は、あなたの身体が一生懸命届けてくれている、大切なメッセージなのかもしれません。

身体の不調を「我慢するもの」にしていませんか

私たちの身体は、毎日、休むことなく働いています

呼吸をする。 血液を全身に巡らせる。 食べたものを消化する。 体温を保つ。 外から入ってくる、さまざまな情報に対応する。

私たちが意識していない間も、身体はずっと、あなたの命を守るために働き続けているのです。

だからこそ、疲れや痛み、重だるさ、眠りにくさといった変化は、決して単なる邪魔な症状ではありません。

身体からの、 「少し休んでほしいよ。」 「頑張りすぎているよ。」 「今の自分に、ちゃんと目を向けてあげて。」 という、精一杯のサインとして現れていることもあるのです。

身体・心・脳は、別々ではありません

心配事が続いたとき、いつのまにか肩や首に力が入っていた。 緊張する場面で、呼吸が浅くなっていた。 忙しさが続いて、なぜか眠りにくくなった。

そんな経験、ありませんか。

私たちの身体と心は、それぞれが独立して存在しているわけではありません。

心にストレスを感じると、身体がぎゅっと緊張することがあります。 身体の疲れが続けば、考える力や集中力が低下し、気持ちに余裕を持てなくなることもあります。

そして、その両方に静かに関わっているのが、脳です。

脳は、身体の内側や外側から届くさまざまな情報を受け取りながら、その時々に必要な反応を、休みなく調整し続けています。

つまり、身体・心・脳は、互いに支え合い、影響を与え合っているのです。 どれか一つだけを切り離して考えるのではなく、そのつながりの中で、自分自身を見つめてあげることが大切です。

身体に触れることは、自分に気づくこと

私は、長年にわたり、多くの方の身体に触れるケアを続けてきました。

その中で感じてきたのは、身体がゆるむことで、表情や言葉まで、ふっと変わる方がいらっしゃるということです。

施術を受けながら、

「私、本当は疲れていたんですね。」 「ずっと無理をしていたことに、今、気づきました。」 「身体が軽くなると、気持ちまで前向きになるんですね。」

そう話してくださる方もいます。

もちろん、すべての人に同じ変化が起こるという意味ではありません。 でも、身体に触れ、身体の状態にそっと意識を向ける時間が、自分自身をやさしく振り返るきっかけになることは、確かにあるのです。

身体へのケアは、単に筋肉をほぐすことだけではありません。 「今の私は、どんな状態なのだろう。」 と、自分に気づいてあげる、大切な時間でもあります。

頑張る前に、今の自分を認めてあげて

私たちは、不調を感じたときにも、

「もっと体力をつけなきゃ。」 「もっと前向きにならなきゃ。」 「もっと頑張らなきゃ。」

と、自分を追い込んでしまうことがあります。

でも、その前に大切なのは、今の自分の状態を否定せずに、まるごと認めてあげることです。

「私は今、疲れているんだね。」 「ここまで、よく頑張ってきたね。」 「少し、休む時間が必要なんだね。」

そうやって自分の状態を認めてあげることは、決して甘えではありません。 身体からのサインを受け取り、自分に本当に必要なケアを選ぶための、大切な一歩なのです。

今日からできる、1分間のセルフケア

まずは1分だけ、自分の身体に、そっと意識を向けてみましょう。 椅子に座ったままでも大丈夫です。

1. ゆっくりと息を吐く 無理に大きく吸おうとせず、まずはゆっくりと、息を吐き出します。

2. 肩や胸に手を当てる 今、疲れや緊張を感じている場所に、そっと手を添えてあげてください。

3. 身体に問いかける 心の中で、こう問いかけてみましょう。

「今、一番頑張っているところは、どこだろう。」 「私は今、どんな感じがしているんだろう。」

すぐに答えが出なくても、大丈夫です。 自分の身体に意識を向けること、それ自体が、自分を後回しにしない、小さな優しい習慣になります。

ケアイストが大切にしていること

ケアイストは、身体だけを整える人ではありません。

身体に触れるケアを入り口に、その人の心や脳の働きにも目を向け、一人ひとりを、まるごと理解しようとする存在です。

不調だけを見るのではなく、その方がどんな毎日を送り、どんな思いを抱え、これからどんなふうに生きていきたいのか。

その人自身の持つ力を信じながら、身体と心の両面から、そっと寄り添っていくことを大切にしています。

私たちが目指しているのは、一時的に身体を楽にすることだけではありません。 自分の身体の声に気づき、自分を大切にしながら、その人らしい毎日を、少しずつ取り戻していくことです。

身体を大切にすることは、自分を大切にすること

身体は、あなたを困らせるために不調を起こしているわけではありません。

これ以上無理をしないように、さまざまな変化を通して、精一杯知らせてくれているのかもしれません。

不調を責めるのではなく、まずは、 「教えてくれて、ありがとう。」 と、そっと受け止めてみる。

そこから、自分に本当に必要な休息やケアが、少しずつ見えてくることがあります。

身体を整えることは、自分を大切にすること。 そして、自分を大切にすることは、これからのあなたの人生を、大切にしていくことにつながっていきます。

今日、あなたの身体は、どんなメッセージを届けていますか。 まずはほんの1分、自分の身体の声に、そっと耳を傾けてみてください。

※本コラムは、身体・心・脳についての一般的な情報と、ケアの現場における経験をもとにお伝えしています。痛みや不調が続く場合、症状が強い場合、急な変化がある場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。

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